卒業旅行で勘違い男の家に連れていかれた

その時入っていたサークルのみんなもお祝いとかしてくれて独身最後の記念で卒業旅行しようって盛り上がってた。

そんで実際10人で旅行に行った。
荷物もあるから車３台で４、３、３に分かれた。
そのうちの１台に私と彼と勘男が乗っていた。

温泉地目指して勘男が運転していたんだけど、道を間違えたとか言い出した。

仕方ないので携帯で他のメンバーにちょっと遅れるから先に宿にチェックインしといてと連絡をした。

しばらく住宅街を走った車はある一軒家に停まった。
私と彼が、？顔をしていると勘男が降りてーと言った。
何がなんだかわからないままおりると

勘「ここ、俺ん家」

私(ﾟДﾟ)
彼(ﾟДﾟ)

ビックリしている私たちを家にあげる勘男。
四人がけの椅子があるダイニングに通された。

そこにはすでに勘男の両親と思わしき初老の男女が。
パニック寸前の私と彼。

勘父「この娘が例の娘か？」
勘男「そうです」
勘父「まあ、座りなさい」

意味がわからないまま座る私たち。
勘男は立ったまま。

勘父「いつになったらその男との関係を切ってうちの勘男と結婚するんだ？」

エエェー(((((ﾟДﾟ;;;;)))))！！

私「ぅえ？！はい？！」
勘父「勘男が黙認しているのに口を出すのはどうかと思うが、親としては心配なんだ」
私、彼「？！？！？？！？！」

意味が全然の見込めず呆然とする私たちにとうとう勘違い男が口を開いた。

勘男「Ａ子(私)、お前が俺のこと好きなのずっと知ってたんだ！！でも、Ｂ男(彼)に悪いからずっと気付かないフリをしていた！！でも俺を諦めるために結婚までしようとしているお前を見ていたら可哀相になって…偽りの愛は捨てろよ。俺がお前をもらってやるから！」

私「(ﾟДﾟ;)誰が誰を好きなの？」
勘男「お前が…いや、今は俺もお前のことが好きだから両想いだな！」

その後全く話が通じないので外に停めてあった車に飛び乗って逃げました。
車の中で彼氏にちょっとだけ疑われて最悪でした。

その後は何度か勘父から電話が来た。

結納の電話だった…orz

いや本人には笑い事じゃないだろうけど

彼とは無事結婚しましたか？ 
どうでもいいけど車は勘違い野郎のじゃないんだよね？ｗ
 

私は卒業式まで大学にあんまり行かなかったから顔を合わせたのはあの時が最後。行かなかったというか行っても３０分以内に帰るみたいな感じ。

「俺と顔を合わせるのが辛いんだろうな…」と言っていたのだけはサークルの友達から聞いた。窓の外を見ながら斜に構えてつぶやいてたらしい

みたいな雰囲気で彼氏と一緒なら…まあ断らないだろ。
勘違い的な部分がそれまでに出てたならともかく。