大学時代、気の強い人や派手めな人たちのグループに控えめなタイプの子がいた。
私はそのグループのメンバーと仲が良かったので、一方的にその子を覚えていた。
大学の食堂に数人で集まって談笑しているとき、その子はよく私をネタにしていじっていた。
普段はひっそりと聞き手になっている子だったので意外だなと思いつつ、いじられるのも悪い気はしないので、私もその子に乗っかって自虐に走った。
あまりオシャレに興味がなくて、いつもすっぴんでお母さんのお下がりの服を着ていた私に「お化粧してオシャレしたらきっと可愛くなれると思う!がんばって!」とか。
これらの言葉を言われた時には、「この人は田舎育ちの私にアドバイスをくれるいい人なんだ!」と思い、バイト先のレストランで料理を教わったり、服や化粧品を買ったり、ちゃんと美容院でメイクレッスンを受けたりして、その子の言う通りにがんばった。
バイトが忙しく、授業が終わっても食堂には行かなくなっていた。
スーツ姿の部員のみんなと食堂で話していたら、その子もやってきた。
2年ほどまともに会っていなかったせいか、彼女は私を覚えていなかったようで、「初めまして~」と挨拶された。少し寂しかった。
就活の自己PRネタがないから大学入学の時期に戻りたいという話の流れで、その子が、
「入学した時にすごい地味で何にもできない子いたよねw一人暮らしなのに料理できないとか言っててやばくね?って思ってたw彼氏もいないって言ってたし全然見かけないし今どうしてるんだろうねw就活できてるのかなw」
私のこと覚えててくれた!と舞い上がり、彼女に
「それ私だよ~!さっき初めましてって言ってたけどちゃんと覚えててくれてるじゃーん!料理も彼氏もできてるよ!」と満面の笑みで手を振った。
初めましてと言われたことは彼女のボケで、料理と彼氏については相変わらずいじられているんだと思っていた。
先日の飲み会に彼女は来なかった。
・彼女は私の家事能力のなさを笑っていたが、彼女本人はずっと実家住まいで私以上に料理ができないこと
・彼女の私服はいつもしまむらやユニクロ&常にノーメイクで、私にアドバイスする彼女は陰でグループの女の子たちに笑われていたこと
・大学時代にやった他大学との合コンで、彼女は私のダメ女加減をネタに笑いを取ったが、その場にいた一人の男子がダメ女に興味を持って合コン幹事(私友人)に紹介を頼み、今の私の彼氏になっていること
を聞かされた。
彼女の好意からいじられていたのではなく
バカにされていたことを知って少し悲しくなった。
だけど、彼女が合コンで私のことを話してくれたおかげで
素敵な彼氏ができたので、彼女には感謝している。
何を書いても構いませんので@生活板 8
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1437327645/
コメント