昔、ある男性と付き合ってて結婚話が出てたんだが少し迷っていた。
東証一部上場企業勤務、有名国立大卒、高身長、年齢の割には高収入、実家は裕福と条件だけなら結婚相手としてはこれ以上ないような男性だったけど
地元の中小企業で共働きの両親、しがない地方の女子短大卒の私はどう考えても釣り合ってないと思ってしまった。
例えばタクシーに乗って3000円台の料金だった時に、5000円札でお釣りは要らないみたいな。
当時まだ20代半ば、お給料も少なくて1000円が大金だった私には「お釣り要らない」は言えない言葉だったし
買い物や食事をすると彼は支払いにお札しか出さない。
私はお財布の中に小銭があれば出来る限りきっちり出す。何十何円まできっちりあったら幸せ。
最初はそんな彼をスマートでカッコいいと思ってたけど、結婚を考え始めたときに突然“釣り合わない”と思ってしまったんだよね。
彼は20代のうちに結婚したいと言う願望が強かった。そして子供は最低ふたりは欲しいとか、奥さんには専業でいてもらいたいとか、具体的な願望もあった。
当時の親友に相談したら「そんな良縁二度とない、絶対離すな」って言われて、母親に相談したら「自分の気持ちに正直になればいいだけ」と突き放す感じ。
姉は「なんかその男ムカつくw」と冗談なのか本気なのか分からない答え。
で、彼からのプロポーズにハッキリ応えなきゃいけないリミットの数日前のこと。
(彼から海外出張から帰ったら答えが欲しいと言われてた)
夢に何故か父親が出て来た。
で、父親が「やめとけやめとけ。一緒にいて自分が卑屈になってしまう相手と一生添い遂げるのってきっついぞー」って。
「生きてるのに何故わざわざ夢の中でwww」って言ったら「俺にもプライドがあるんじゃ」とふんぞり返って言ってた。
何のプライドwwwと思ったけど、その「一緒にいて自分が卑屈になってしまう相手と一生添い遂げるのはきつい」って言葉が自分の気持ちを整理したもののように思えた。
で、別れを決心。
素直に気持ちを伝えたら、彼の方は最近の私の様子から断られる覚悟はあったらしくて思ったほど修羅場にはならなかったけど、実は彼のご両親からは反対されていたらしいとその時知った。
彼もきっとホッとした部分もあったんだろうと思う。
しばらくして母に、夢の中で父にアドバイスされた話をしたらビックリして
「お父さん、あの頃そんなふうに言ってたわよ!」って。
なんとも不思議な体験でした。
その父が亡くなって納骨を済ませた。
お墓の前で唐突に思い出したのでカキコ。
あの時、父の言葉で別れを選んだのは正しかったと思ってる。
今、裕福ではないけど夫も子供たちもみんな仲のいい家庭を築けている。
父よ、さんきゅう。
いい父ちゃんだね
すごく不思議だけど、いい話聞けた
ありがとう
プライドがあるからって生きてる内に枕元に立てるパパンカッコいいwww
お幸せで何よりです
今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その11
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