母の習い事仲間のおばちゃんが紹介してきた。
釣書によると国立大卒の技術系リーマン、28歳、身長185cm、一人っ子長男、両親健在、趣味読書。写真を見ると細長くてアンガールズのどっちかの体にインパルス堤下の顔が乗っかってるマッチ棒のような印象だった。
見合いに対する偏見はないし結婚願望は一応あるので。
某一流ホテルのティーラウンジで、こっちは母親同伴、相手は父親同伴。
第一印象からナシだなと思った。
でかい図体を縮こまらせて背骨が弧を描いてた。いかにも気が小さそう。
に対して父親は恰幅もよくずっとしゃべってた。
「こいつ(息子)は奥手でなぁ、わしがセッティングしてやらんと結婚もできんと思いましてなーわっはっは」
「しかしまぁひとり息子ですからな、さっさと結婚して孫の顔も見せてもらわんとならんしな、ねぇおかあさん(私の母)、わっはっはー」
ここでやっと紹介者であるおばちゃんが、双方を紹介し始める。順番おかしいw
その後も見合い相手は一切しゃべらず、父親の独壇場。
父親の仕事の苦労話を延々とされ、近頃の若いもんは仕事に対する姿勢がふじこふじこ。
そして「あんた(私)尻もでかいし丈夫な孫産んでくれそうやなぁーわっはっはー」
「ただ一人っ子ですからな、いずれは同居してもらいますぞ」
紹介者は相手の母親のほうと知り合いで、その日も母親がくると思ってたらしい。
ずっと困った顔。
しばらくして「ではあとはお二人で」となり私たち以外解散。
母が謎のウインクを残して帰った。
面倒臭いの以下婚約者をAと表記する。
私、沈黙に耐え切れず「趣味は読書とのことですけど、どういうものを?」と質問。
私も趣味読書なので、会ってみる気になった理由のひとつだったから。
A黙ってる。
「あの、どういうジャンルを?」と私。
「〇〇とか△△とか・・・」と全く知らない名前が出てくる。
「よく知らなくてごめんなさい、どんな本を書いてる方ですか?」と質問。が沈黙。
「もしかして時代小説とか?私、自分があまり読まない方面の作家さんには疎いものですからごめんなさい」
実際はそんなことはないんだけど、本当に聞いたこともない名前だったから。
「読書っていえば小説だと思ってる?漫画家ですよ。漫画読まないんでしょ?」とA。
うわートゲのある言い方だなーと思い、どう返答していいか分からず「はぁ・・・」としか言えなかった。
再び沈黙。
レモンティーを飲み切ったところで「では失礼します」って帰ってきた。
「本人がどんなにいい青年でもあの父親ではダメ。反対。でもあの息子さんの様子だとあんたも無理でしょ」って。正解。
Aも今日の様子じゃOKはしないだろうし、私がOKするとも思ってないだろうしなと思ってたが夕方になって紹介者から「先方はぜひにと言ってる。お嬢さんはどう言ってますか?」と言ってきた。
ビックリしたが躊躇なく「ご縁がなかったということでお断りしてください」と返事。
それから30分ほどして再び電話があり「先方のお父様がもう一度チャンスをやってくれと言ってる。もう一度だけ会ってやってもらえないかって」と言ってきた。
でもお断りした。たぶん“ぜひに”と言ってるのはA本人ではないと思う。
紹介してくれた人、半分趣味でお見合いのセッティングをしてる人で(金銭目的ではなく)
何組かまとめてそれなりに幸せにしてるらしいんだが、今回のようなケースは初めてでその人自身少し驚いていたらしい。
父親が来たこと自体が初めて、しかもあんなに個性的というか面倒くさそうな父親っていうのが。
母親のほうと知り合いらしくて、母親からは「おとなしい子で」とは聞いてたらしい。
母は、紹介してくれた人にはちょっとした恩があったらしくて
まぁ娘(私)も彼氏いないみたいだしってことでお見合い話を私に話したらしいし
受けたのは私自身だから文句を言うつもりはないんだけど、
初めてのお見合いが色々想定してたものと違っててびっくりした。
いい経験だったわw
あ、でも友達に話したら帰ってくるのが早すぎたらしい。
普通はそのあと場所を変えたりドライブしたりしてお互いをアピールするんだとか。
でもあの空気でふたりっきりでドライブなんて無理だわ・・・。
できない方にカシオミニを(ry
超かわいそうだが、本人自身もなあ
父親並みに強い女性じゃないと続かないと思う。
結婚しようとか、嫁を取ろうとか思ってはいけないレベルの父子だな
分かりやすい「悪例」を見学しただけ、見合い歴としてはノーカウントでいいと思うw
何を書いても構いませんので@生活板 46
http://kohada.open2ch.net/test/read.cg
i/kankon/1497412234/
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