私の趣味の水槽に文句をつけた男友達。席を外した隙に、熱帯魚の餌を瓶ごと全部入れられた

大学関係で渡す荷物があったので部屋に呼んだ時の事。
その日は近所に住む弟も資格の参考書を借りに来ていた。当時親戚の持ち物の2LDKに住んでたので、弟は奥の私の部屋にいた。

続きます。

人の趣味にケチつけんなよーとちょっとげんなりしながらも奥の部屋に必要な資料を取りに行って、戻ってきたら奴が水槽に、熱帯魚の餌をビンごと突っ込んでるところだった。 

その餌はいわゆるコリタブという底魚用の餌で、すぐ沈む、すぐ柔らかくなる、簡単にバラけるという特徴がある。開封直後でほぼ満杯だったその餌を、水槽に全部突っ込まれた。どんどん沈んでいく大量のコリタブはいまだに夢に出る。 

慌てて駆け寄って網で掬おうとしたんだが、驚いた魚たちの動きと(その水槽は底物王国だった)網の動きでコリタブがバラける。バラけまくる。底砂も舞いまくる。水草抜けまくる。 

鶯色になった水槽と、5年の付き合いのコリドラスたちに溶けた餌が泥のように積もっていくのを見て思わず号泣。餌やっただけじゃんーと笑うバカ男。そのあたりでようやく弟が気づいて(音楽聴いてた)バカを荷物と一緒に放り出してくれた。 

泣きながら弟と水槽を掃除してる間にも着信とメールがガンガン入る。 
『部屋で告白しようと思ってたからイライラしてた』
『そんなに大事なものだとは思わなかった、大事なものなら表に出さないべき』、
最終的には『お前にそんなに愛されてるなんてちょっと魚が羨ましいかな(笑)』 

語彙がないだけかもしれないが、あの時の感情はいまだに言葉にできない。 
水全換え&底床全さらいの完全リセットに住人はみんな耐えてくれて、早死にする子も出なかったのが唯一の幸運だった。 

長い上にわかりづらいな……読み流してください。
そのときのコリが産卵したので、厄落としの吐き出しでした。