中学しか出てないから自分で「学がない」と言ってたが、読書家で漢字に強かったし、計算も「398円の品を144個買ったらいくら」などという計算が電卓なしで瞬時にできた。
1を知って10を知るというタイプの人で、万事に飲み込みがすごく良かった。
学校の成績がいいとかじゃなく、「聡い、賢い、目端がきく」って感じの頭の良さだった。
人を見抜く目もあって、姑がこっそり「あの人は曲者」と言う人は、決まって本当に曲者だった。
クイズ番組なんか見ているともう姑の独壇場だった。
ただし偉ぶりたがりの舅の前ではおくびにも出さなかった。
私たち夫婦(妻が姑の長女)は恥ずかしながら、姑の生前は頼りきりだった。
そんな姑がおととし亡くなった。
7ヵ月後、舅は再婚した。相手はスナックのママだった。
この後妻、店やってるだけあって如才ない人。
50過ぎてるが美人。
舅は「中卒の学のない女房から、もっといい馬に乗り換えた」と公言し、鼻高々だった。
この時点でうちの夫婦は舅とは疎遠になった。
舅からも「勘当」のありがたいお言葉をいただいた。
現在舅は金使いでも家のことでもいろいろとボロが出て、周囲の信用を失ったり、呆れられ始めている。以前は姑のフォローがあったが姑はもういない。
後妻に「なんで中卒ババアにやれたことがおまえにできない」と当たりちらし夫婦仲も悪くなっている。
生前から姑のことを「中卒、中卒」「おれがもらってやらなきゃ野垂れ死んでた」と笑ってたが本当に本気で姑さんをバカだと見下げてたんだなあと改めて脱力。あんな賢い女性見たことないってくらい、聡い人だったのに。
そして今の後妻さんもけしてバカじゃない。姑ほど完璧に舅のフォローができないというだけで十分やり手の部類。
後妻、近所の人に「結婚前はあんなじゃなかった」とこぼして「そりゃあんたと結婚する前は、観音様がついてたもん。観音様にあの世に逃げられちゃった時点でもうだめよ」と笑われたらしい。
しかし舅は今でも死んだ姑の悪口を言い続けている。姑が老後のためにとかけてくれた年金も保険も解約してしまった。
今自分が面白くない状況にいるのは全部死んだ姑と「なってない後妻」のせいらしい。本当にずうずうしい。よりかかられちゃ困るので、来春引っ越す予定だ。
家庭の事情で進学できなかったとかなんだろうけど
もったいないと思うわ
それとも惚れた弱みで目をつむったのかな
ままならないもんだね
中卒で離婚は難しかったんじゃないかねえ
(-д-)本当にあったずうずうしい話 第1話
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1395813489/
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