夫はサラリーマンで夫実家が自営なんだけども、
その自営が植物のレンタル屋。
それと「ランやバラなどちょっと面倒な植木を花が付いていない間預かる」と言う内容。

そう言うのはよくやらされてたんだけど、一つしっかりしてる茎のラン？があって、 
「これ捨てちゃってもいい花ですか？」と確認したら 
「元気な様に見えてもう死んじゃってる花なのよ。家に嫁に来たんだからそれ位見て分かるようになってほしいわ」と嫌味を言われた。 

カチンと来たけど、一応時給も貰ってるし仕事と割り切って捨て始めようとしたら鉢に名前が書いてあって、それが私でも知ってるお得意様。 

ここはずっと植木の預かりをやってる会社で、疑問に思ったので、すぐ後ろの温室に居たウトに「これを本当に破棄していいか」確認した。 

そしたらびっくりして
「これはＡ社さんのだろ、ダメだって！一鉢５万はするんだよ？」だって。 

怒ったウトが大声でトメを呼ぶと、嬉しそうに 
「何したのよーｗｗ」と走ってきた。
ムカつく。 
更にまだ無事なラン？を見てチッって顔された。
ムカーーー！！ 

ウトが「嫁子さんにこれ廃棄しろって言ったのは何でだ！」と問い詰めたら 

ﾊｧ?って顔で「私がそんな事言う訳ないじゃない！嫁子ちゃんの勘違いよ！」 

「嫁子さんが勝手にこれ持ち出すわけないだろう！」 

「まー！あんた嫁子ちゃんの言い分だけ信じるんだ！」 

「当たり前だ、わざわざあっちからこれ選んで嫁子さんが持ってきたってのか？（預かり物は専用温室がある。もちろん入った事も無い）大体お前がこれ破棄しろって言ったの俺は温室で聞いてたんだぞ！！」 

オドオドアセアセしながら、トメが言った言葉は 
「うん、嫁子ちゃん合格ねっ！」 

なんか一生懸命
「わざと置いて、嫁子がそれに気がつくかテストしてた」って説明。 

従業員さんもなんとも言えない顔で遠巻きに見てるし、それに気がついたウトは、もうガッカリした顔でトメを家の中へ。 
取り残された私はあまりの空気の重さに逃げ帰った。 

夫に電話して事情説明、会社の帰りに実家によると言われ,その日は結局１１時過ぎに帰って来たんだけど、夫は何も話してくれなかったので聞かなかった。 

次の日、ウトから電話で呼び出されたんだけど、 
ウトとしては夫に後を継いでもらいたかったらしい。 
しばらく考えるけど、自営は売るか畳むかのどっちかになるだろうな、 
母さんがあれじゃどうしようもないわな、と乾いた声で笑ってた。 

実は夫の姉が結婚してここを継ぐ予定だったらしかったんだけど（知らなかった） 
でもトメが姉夫をいびり、姉夫が出てしまったんだそうだ。 
姉夫は農学部卒で「いい大学出だからこんな栽培とかには興味ないのかな」と思ってた… 

でもやっぱりお嬢育ちの浅はかさと言うか、あんな事したら、「会社内での嫁婿の立場」とかそういう問題じゃなくなる事まで頭回らなかったみたい。 
あんな事したらお得意様無くなって会社潰れるって言ったら青ざめてたらしいし。 

なので「私と夫は継いでもいいと思ってるが、その場合トメさんを完全に排除してほしい、それだけです」と言っておいた。 
ウトも「そうせざるを得ないな」と納得。 

嫁婿いびりするのは構わないんだけど、仕事に影響が出るまでやっちまうのは、もう社会不適合者並みの扱いでいいでしょう。 

自爆した上、面白いいい訳まで聞かせてくれて、 
更に夫も知らなかった「姉夫婦撤退の理由」まで知れたし、 
これからはもしかして天国！？安泰！？ 
お母さま、皆の前でいい訳のしようもない馬鹿げた嫁いびりをして下さって 
本当にありがとうございます！！ｗｗｗｗ