そのころ旦那の転勤で行った先の社宅が空いて無くて、
その頃としては珍しく借上げ社宅として
結構田舎の町のアパートに住んでいた。
義弟嫁とは親しくなかったけど、大きいものを買うのでワゴン車に乗っている我が家に車を出してくれないかと頼まれて、私が運転して一緒に地元のインテリアの店に行った。
購入して駐車場まで戻ったら、上品な初老の女性と若い女性がカートを押して歩いていてちょっと足を取られたようで、初老の女性がふらついて私の車にとんとぶつかった。その拍子にカートが女性の身体の方に傾いて、乗せた絨毯が私の車にどんとぶつかった。
一緒の若い女性が助けてそのまま去ろうとした。
その途端義弟嫁が「ちょっと待って!車にぶつかっておいてそのままにする気?そんな大きなものがぶつかったら車に傷がつくじゃない!誰の車か店内で探して謝って弁償するべきじゃないの!」と結構きつめに詰め寄った。
私はあわてて「ちょっと絨毯ぶつかったぐらいで傷はつかないよ。そんなことで謝ってもらわなくてもいいから。」と止めたが義弟嫁はなおも「誠意見せなさいよ!」と詰め寄ろうとするから初老の女性と義弟嫁の間に入って
「すみません。この車は私の車ですから気にしないでいいです。失礼しました。お帰りになって下さい。」と言い義弟嫁を引きはがして無理やり車に乗せて帰って来た。
車の中で「何なめられるようなことしてんですかぁ。正当な主張ですよ。まったく!」とかぶつぶつ言っていたが、私はこの女とは二度と出歩かないと決めた。
「ちょっと○○インテリアの駐車場で、あなたがもう一人と××家の本家の奥様と若奥様を恐喝したってもっぱらの噂だよ。これからこの町で暮らすならまずいことしたねぇ」と言われた。
「一緒の人が失礼なことを言ったけど、ちゃんと謝ったけど。」と言ったら「う~ん噂は早いからねぇ。」と言われた。
結局菓子折りもって××家に謝りに行くのに奥さんがついて行ってくれるからと義弟嫁に話をしたけど「金額言ったわけじゃなし恐喝なんかしてないし。」と拒否するから、私と奥さんの二人で××家に行った。
奥様の方は頭を下げると「まぁまぁぶつかったのは本当だから、店内で謝りに行かなくて私も悪かったから気にしないでね。噂が立ってるなら、あなたのことだけ訂正するようにしてあげるから。」と言われてちょっとぞっとした。
その後一年ほどして、社宅が空きその町は後にしたけど、私達は別に困ることも無く不通に暮らせた。義弟一家は孤立して親しく付き合ってくれる人は少なく子供が幼稚園の年になっても入園試験に合格できず、隣の市立幼稚園に行くしかなかった。流石の義弟嫁も家を売り、自分の実家のある市に引っ越して行きました。
「あなたのこと だ け 訂正するようにしてあげる」は怖ぇえええ!
地元の不動産屋に頼んでたとしたら、家も安値で買いたたかれてそうだね。
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