職場の憧れてた先輩に連れていかれた店が、チェーンうどん店

ある時ちょっと急ぎの仕事を手伝ったら、
そのお礼に食事しようと誘われた

金曜の夜にいいお店に連れていってくれるというからには
これは脈あり！と期待して当日はそれなりお洒落をして時間を待ったけど
連れていかれたのは地元のファミレス的な存在のチェーンうどん店

入店から30分足らずで食事終了して、
入り口には空席待ちのお客がいるから 
普通ならさっさと店を出るところだろうに 
丼も下げられてお冷やしかなくなったテーブルで 
「君とは一度ゆっくり話したかったんだ」と 

立てた膝の上にお冷やのグラスを持った腕をのせて 
グラスを振って氷をカラカラ鳴らしながら 
微笑む彼の姿を見てたらこっちの方が恥ずかしいというか 
穴があったら入って消えたいような気持ちになって 
｢今日は９時から金曜ロードショーのハリポタを見たい」
と妙な言い訳して帰宅した 

それからあからさまに素っ気なくされて大人気ないなーと思ったけど 
私以外にもうどん屋で「今夜はゆっくり過ごそう」と 
口説かれた人が複数いたことを後で知った 

あのワカメ、と呼ばれていたから毎回わかめうどんを注文してたんだろうな