帰る準備をしていると、新婦の友人も同乗させてくれと言ってきた。
駅から少し離れたところ、天気も悪い、ドレス姿では大変、
別に問題もないので、乗せてあげることにした。

タクシーが来ている、女性を待たせているので、
景品をもらって、挨拶もせず、そのまま出た。 
ロクに食べていないので、女性たちと駅前で食事をして帰った。 
俺は、その翌日から海外出張で、景品はコートのポケットに、入れたまま。 

数週間して帰国すると、置いて行った携帯を電源を入れたとたんに、 
ずっーと着信しっぱなし(ちょっと恐い)、メールの山。 

景品は旅行券○十万円で、新婚旅行費用だったらしい。しらんがな。 
最初は司会者から、次は新郎から、 
連絡ください→お願いします→嗚咽混じり→あきらめ、と変化していた。

かわいそうかなと思い、新郎と連絡を取ろうとすると、前の職場は辞めたという。 
そんなものは返す必要がない、もらっておけとの元上司のお言葉もあり、連絡先も分からないし、真剣に探す気もないので、もらっておくことにした。 
あの温厚な元上司に、そこまで言われるのは、何したんだろう。 

旅行券は、結婚○周年の親に半分渡し、半分は家内と旅行に行った。 
それでも、かなり豪華な旅行ができるって、どれだけ抜いたんだろう。 

一緒に帰った元同僚と新婦友人から(このときが、きっかけで結婚した)、
子供が生まれたとの知らせをもらったので記念にかきこ。 

帰る準備をしていると、新婦の友人も同乗させてくれと言ってきた。
駅から少し離れたところ、天気も悪い、ドレス姿では大変、
別に問題もないので、乗せてあげることにした。