高校の時の親友は県境の山間部に実家があって
高校の近くに下宿していた。
彼女の実家がある村は昔の風習がまだまだ残っていて、女の子は高校を卒業したら半年か一年社会勉強したあと悪い虫が付かないうちに嫁に出すべきって考えで卒業後にはすぐお見合いさせられたらしい。
招待状を貰うまで一切内緒にされていた。
「私子には理解できないだろうから」と言われ、事実理解できなかった。
でも彼女に望まれた通りに、披露宴では受付をして友人代表でスピーチもした。
結婚後は誘っても街に出てくることはなかった。
既婚の女がフラフラと街に出掛けて行ったりすると
あそこの嫁は!と言われるからと、これも私には理解不能だった。
なのでいつも私の方から片道2時間かけて遊びに行っていた。
高校時代にはあんなに楽しかったのに、短大に通いながらアルバイトをしている私と義両親と、旦那さんと、ハネムーンベイビーを育てる彼女とでは生活そのものが全く違うし、意識してそうなったわけでもなく、だんだんと疎遠になっていき成人式を過ぎてからは電話でたまに話すことはあった程度。
とは言え、子供さんの手が離れたら又一緒に遊んだりできるかもしれないし私もいずれ結婚したら、先輩として色々聞きたいし、友情はまだ残ってると思っていた。
が、24の時に婚約したので電話で彼女に報告し招待状送るから披露宴に出席してほしいとお願いした。
その時は「うん、わかった。おめでとう!」と言われて・・・
でも返信されてきたハガキには「欠席」に○がついていた。
ビックリして電話したら「旦那と子どもがいるのに泊まりで旅行なんて出来ない」と。
私は式も新居も県外に決まっていたから。
「旅行じゃないじゃない。友達の結婚式に出席するのもダメなの?」って聞いたら「そんなこと旦那に聞けない」って。
正直、いつの時代だよって思った。
もう平成だよ?これから先、一生村に縛り付けられて生きてくの?と思ったけど彼女を追いつめるだけだろうと思って了解した。
ちなみに交通費も宿泊費もこちらで出すことは伝えてあった。
それから一週間ほど経って、結婚祝いの品が届いた。
小さなうさぎのぬいぐるみが乗っかっている木製の写真立て。
卒業した高校の近くにあったファンシーショップの包装紙。
たぶん2000円ぐらいのものだろうと思う。
もしかしたら、これぐらいのお金も自由にさせてもらえない生活なんだろうか。
それとも私の存在はそんな程度の物だったんだろうか。
色々考えると、今これでもう縁を切った方が彼女も楽になるんじゃないかと思えて、結婚を機に彼女とは友達としての縁を切った。
学生時代は少なくとも学校に来ればみんな平等っていうか
単純に気が合うかどうかで仲良くできたことが
社会に出るとそういうわけにもいかなくなる部分もあって、
まして結婚すると余計に・・・だよね。
嫌な言い方だけど、既婚女性は自分と同じレベルと環境同士の方が
付き合いやすいってのは本当だと思う。
友達をやめる時 inOpen
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