浮気二股した話もネタで使う位
嫁も俺もひとつ山を越えたような感じだった。
嫁とは元々友人だったので、結婚後も非常に仲が良かった。
そんな生活を失うのが嫌で浮気は絶対しないと思ってた。
ある時、1週間出張があった。

帰宅後、バレてないかすごくドキドキしたが
嫁はいつもと変わらない笑顔だった。 
また日常に戻って安心した。 

ところが、やはり社内で浮気してしまったのが
終わりの始まりだった。 

女性同僚との出張中だけと言う約束は果たされず、
残業していると家に誘われた。 
さすがにそれは嫁にバレそうで断った。 
すると、じゃあ奥さんにこの前の出張の事を
バラして離婚してしまえ、と言われ始めた。

その深夜、嫁に話を切り出した。
同僚と浮気をしてしまった事を土下座で謝った。 
嫁の表情はなくなり、一言「そう・・・」と言って寝てしまった。 
罵倒され、殴られる覚悟は杞憂に終わり、
そのかわりもっと心がざわついた。 

それから2カ月たつが嫁は笑わなくなった。 
話し掛けても必要な事しか返ってこない。 
とうとう、子供も不安になって不審がり、
精神科に連れて行く事になった。

〉282 
俺も隠せるもんなら隠したかった。
しかし、同僚は俗に言う地雷女のようだった。

俺が好きって言うか、自分を拒むなんてムカつく、
何もかも壊してやるって感じで
取りつく島もないのでそちらからバラされるより
俺から謝った方が嫁の心象良い気がしたからさ。 

そして、精神科では結局うつ病の一歩手前だと言われた。
急激にストレスがかかり、無気力になっている、と。 
ようやく自分がした事、してしまった事の重大さを認識した。 

嫁は前の浮気二股を許して俺と結婚する時、
友人に散々良いのか？大丈夫なのか？と念を押された。 
「何があっても自己責任なんだって思ってるから大丈夫だよ」
と言ったらしい。 

だから、今回の事は自分が招いた結果だし
怒ってはいけない、傷付いてはいけない。
と自分を押さえ込んでいて結果嫁がぶっ壊れてしまった。 

医者は、前の浮気二股を
嫁が笑ってネタの様に話せている時点で
心が壊れ始めていたんだろうと言った。 

俺はその浮気については完全に
過去の事だと思っていた。終わった事だと。 
そう言う無配慮で自己中でクズな俺のせいで
大事な人をぶっ壊してしまった。後悔しかない。

結果的に嫁の友人が正しかったわけだ。

嫁は強い奴だったから殴られる、はあっても、
精神病むなんて考えてもなかった。

浮気二股した話もネタで使う位
嫁も俺もひとつ山を越えたような感じだった。
嫁とは元々友人だったので、結婚後も非常に仲が良かった。
そんな生活を失うのが嫌で浮気は絶対しないと思ってた。
ある時、1週間出張があった。