といっても被害者は女性ではなく、私の祖父。
集落で一番大きな農家の家長だった祖父は、祖母が早世してから後妻を迎えろと周囲からごり押しされたそうだ。
娘を連れた父親が家に押しかけてくるのなんかまだいい方で、勝手に家に上がりこんだ女の人が勝手に布団敷いてたりすることも結構あったんだとか。
しかも財産だけはあるから、みんな言いたい放題やりたい放題だったらしい。
が。
祖父は気が強い方ではなかったが、後妻を貰う気は一切なかったらしく、そうした縁談()全てを完全拒否。
村で初めて家に鍵を付け、当時小学生だった母にも合い鍵は持たせず自分だけで管理していた。子供から取り入って家に入ろうとする人がいたからだった。
(続きます)
結果、母や兄弟は地元を出て、普通に暮らしている。
そして子供が巣立った後、バブル期に「上がったものはいずれ下がる」と言って、土地の大半を手放してしまった。
集落の人たちには「先祖代々守ってきた土地を~」と言われたそうだが、知らんぷり。
その後は自分と子供の家族が食べるのに困らない分を細々と作って生きていた。
祖父の葬式で、皺だらけの婆さんたちに笑いながら
「昔は○○(祖父)を夜這いに行って」
「私も私も」
「まあその場で追い出されたけど(笑)」
「○○ったら頭固いから~」と語られた。
通夜の前、母に「お前は女だから、男紹介してやるとか言われるかもしれないけど以下略」とは忠告されてはいたけど(そして案の定仲人おばさんは出現したけど)、まさか葬式だというのに祖父にまつわるそんな話を他人の口から聞くとは思わなかった。
後で母に確認してみたら、本当のことだと言うし。
当時の祖父を取り巻いていたものを思うとやるせなくて仕方がなく、そして心底胸糞悪くなったので書き込んでしまった。
長文ごめんなさい。
朱に交わっても染まらないというのは大事なことだね。
ご冥福をお祈りします。
今頃ばあちゃんとあの世で再会してるんだろうな。
金一封つつんでお礼参りに3年来い言う習慣とか無いのか?
祖父にコメントありがとうございます。
環境と本人の指向って大事だよなとつくづく思いました。
「農家を継ぐんだから必要ない」と高校に進学させてもらえず、その反動で中学卒業後~晩年まで本を読み漁り、教育熱心な人でした。
私は両親と祖父に村社会から離されていたので、村内の結婚事情は正直よく分かりません。
母や叔父たちが結婚するときに血縁でもない村の人たちがごねたことだけは聞いたことがあります。
いまの大学院卒よりかずがすくないけど。
まだまだお若いのに。
【学無し嫁無し】農家の暗部 part142【進歩無し】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/live/1307630815/
コメント