弁護士になった動機にびっくり。
「弁護士はお給料高いでしょ?」
まあ、確かにそのへんの同世代の弁護士よりも明らかに高収入。
Aは独立してるわけじゃないけど、かなり有名どころの弁護士事務所に所属してるうえに大手企業の顧問やってるそうだから、その収入もありえないわけじゃないと思う。
Aの合格した年はまだ難易度が高くて、10浪なんてのも珍しくなかったからさ。
費用対効果でいえば、普通に大手に就職したり、起業したほうがまだマシだと思ったの。
後日、Aと同じ大学卒で、弁護士をやっている友人にAの話題を出したら「あの人ならありえるよ」って言われた。
というのも、Aはまったく勉強せずに弁護士になったことで有名な天才なんだそうだ。
六法もテキストも判例も「一度読めば覚えるじゃーん」「授業なんて一度聞けば十分じゃーん」
授業にはまじめに出席していたが、ノートもとらず、テキストも持ってこず、座ってるだけ。
大学で必要な範囲の法律をすべて記憶していたそうで、いきなり教授に条文を言えといわれても「刑法○○条~」とすらすらと暗唱していたそうだ。
判例も同様に暗唱していたというのだから、本当に恐ろしい・・・
しかもただ覚えるだけでなく、応用も効くタイプなんだとか。
大学以外は、毎日競馬やパチンコもしくは居酒屋という生活だった模様。
Aの同窓生が嫉妬して、足を引っ張ってやろうと毎日まとわりついて勉強させなかったそうだけど授業以外まったく勉強してないのに、そのときの試験でも学年1位だったらしい。
もちろん、卒業時には首席だったとか。
ということは、Aにとっては司法試験に合格して弁護士になって稼ぐということは、私のような一般人が考えるよりも、費用対効果がよかったってことなんだろうな。
「お給料が高いから」という動機もきっと本当なんだろう。
その後何度かAに誘われてデートしたけど、やっぱり言葉の端々に凄まじい記憶力と洞察力が見え隠れしていて、この人と死ぬまで一緒にいたらかえってストレスで死ぬ!と思って丁寧にお断りした。
決して悪い人ではないんだけど、なんでアラフィフまで独身なのかがわかった気がする・・・
アラフィフ独身ってことで自分より優秀なやつを見下したいのね
学生時代のAの同級生といい、Aかわいそう
見下してはないかなぁ。
こっちも30代後半の独身女だから、どちらかといえばこっちが見下されるでしょ。
というよりも、次元が違いすぎて怖くて衝撃的だった。
今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その8
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