夫(今は元夫だけど、当時は)が外に女を作って、家に帰って来なくなった。
今ならさっさと別れる知恵も社会状況もあるけど、当時は
「私のどこがいけないんだろう」
「いつかあの人の目が覚めてくれるだろうか」
とシクシクメソメソ。
「パパはお仕事が忙しくてなかなか帰って来られないんだよ」というのを信じて
たまに夫が顔を出すと、すっとんで抱きついていた。
12月も20日を過ぎた頃(つまり今頃)、夫に離婚を切り出された。
夫は転勤族で、結婚してから2、3年ごとに赴任先が変わっていた。
なんと不倫女とは前の赴任先からの付き合いで、今の赴任先に連れてきていた。
次の赴任先にはその女と2人で行きたいから、離婚したいという。
目の前が真っ暗になった。
タヒのうと思った。妙に律儀に、年内にタヒのうと。
でも娘をどうしよう。
夫に渡すくらいなら…。
学校が冬休みになり、「パパは忙しいから、ママと2人で旅行に行こう!」というと喜ぶ娘。
へそくりとか独身時代の貯金とかを持って、当てもなく旅に出た。
当てはないと言っても、気持ちは固まっていた。
一面の真っ白な雪景色の中で…。
書いていて、若い自分があんまりバカでがっかりしてきた。
続きます。
雪国に着いた。周りはお望みどおりの一面の真っ白な雪景色。
私も夫も(娘も)温暖な地方の出身で、雪は年に数回、積もっても数センチ。
赴任先もその地方の中でだったから、一面の雪などテレビでしか見たことがない。
それで娘は「雪だ!」と大興奮で飛び出していった。
後を追って歩き出した私は、瞬時におのれの考えの甘さを体で思い知った。
寒い。寒いを通り越して、骨の髄まで冷たい。息もできない。
生まれて初めての氷点下10度。服だって寒冷地仕様ではない。
ものの数分で体の感覚がなくなり、歯の根が合わなくなった。
いかん、このままではタヒぬ。
当初の目的も忘れて、娘の手を引いて、温泉旅館へ逃げ込んだ。
旅館の女将さんに、そんな薄着じゃ寒かったでしょうと言われた。
あたたかい温泉と食事で我に返って、覚醒した。
「そうか夫に逃げられるより、凍タヒする方がつらいんだな」
「だったら夫に逃げられる方がましだな」
女将さんの好意で特別に卵焼きを作ってもらって、
嬉しそうに食べている娘を見て
巻き添えにしようとしたことを深く反省した。
家に帰ってさっさと離婚した。
慰謝料はもらったし養育費も娘が大学を出るまで払ってもらった。
娘はこの時のことを「パパに浮気されて、ママが憂さ晴らしの旅行をした」と思っている。
今でも娘は、あの土地の銘菓が好物で、ときどき買ってきて食べている。
すっげえリアリティw
雪国の自分もこの時期、
ついコートを手に外に出て
車に乗るまでに凍えそうになる
その間、数秒www
覚醒してくれて良かったよ
んで、娘さんの好物をぼかしてで良いから
ヒントプリーズ(取り寄せ)
翼を言えば、相手の女からも慰謝料取ればもっと生活が潤っただろうに。
490-491です。
雪国の方にリアリティがあると言っていただけるとは!
銘菓は、和菓子です。若い人はあまり食べないかも。
真っ白な銀世界で…という方向へ気持ちが向いて良かったな、と。
それ以外の方法を選択していたら、取り返しのつかないことになっていたかも知れない。
本当に良かった。
朝起きてベッドから出て部屋の暖房を付けようとすると布団から出ないといけないんだけど
布団の中は十分あったかいしわざわざパジャマの上に何か羽織らなくても
5秒布団から出て暖房のスイッチ入れて布団に戻るくらいパジャマのままでいいだろ!と
実行するとその5秒で>>490>>492の状態になるからな。つい毎朝同じような後悔をしてしまう。
娘さんには楽しい旅行の思い出になっててよかったね~
今までにあった最大の修羅場を語るスレ6
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1440498524/
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