睡眠導入剤を服用していることを彼氏に話したら、なぜか嫉妬されました。

美大に通っていた頃、そこで知り合った当時の彼との話です。
初めはおしゃれで、映画や音楽に詳しくて素敵だな、と思い付き合い始めたのですが、だんだん相手の口が悪くなり、「お前は才能が無い」「頭が悪い」等毎日罵倒されるようになりました。

浮気を指摘すれば、「少し女と仲良くしたくらいで文句言う女って本当糞だよね」と開き直っていました。 
会話の尾っぽを捕まえては、つつきまわすような人でした。 

今ならさっさと別れてしまえば良かったのに、と思えるのですが、気の弱い性格という事と、あの頃は、キツイけれど彼の言っている事は正しいのでは…と思ってしまい別れられませんでした。 

当時私は軽い不眠症を患っていて、睡眠導入剤を服用していました。 
こういう薬を飲む事に物凄く抵抗があったし、なるべく自分の力で改善していきたいと思っていたので、医師とも相談して一番弱い物を服用していました。 

そんな折、付き合いも長くなってきた彼にこの事を話したら、なぜか物凄く嫉妬されました。 

聞けば彼の中では「睡眠薬を飲んでいる＝何か太宰治とか三島的な才能がある」というわけの分からない解釈があったようです。 

それだけでも、「何だこいつ…」という感じなのですが、嫉妬の果てに「合法ハーブに手を出した」と彼に得意げに語られた時、百年の恋も冷めるというか、「この人と関わってはいけない」と感じました。 

得意げに見せられた、ハーブを吸っている彼の見たことも無い表情の写真に、すさまじい嫌悪感を覚えました。 
そこでやっと私も目が覚め、翌日から彼を無視するようになりました。 

この人と関わっていた事そのものが悔しくて、より勉強に励むようになったのですが、勉強すればするほど、彼の知識はインターネットやサブカル情報誌を拾い読みしただけのただのサブカル糞野郎であったという事が分かりました。 

あれから何年も経ち、不眠症も克服し美術関係の仕事に就いて日々それなりに過ごしてはいますが、以後男の人とはずっと関わっておりません。 
先日この人が入院したという話を友人から聞いて、書き込ませていただきました。