友人A子が、婚約者のA介と別れた。
A子の後輩だった奪子が、A介に猛アタックしての略奪愛だった。
奪子は、「A子さんて冷たい」(クールだが情は深い)と、A介に言い続けていた。
パンと目玉焼きとジャム、オレンジジュースだったのだけど、
それについても「手抜きすぎる。私ならもっと美味しい、手の込んだものを用意するのに」と言い続け、
A介は「俺は愛されていないのかもしれない」と思ってA子との結婚を延期。
そのうち奪子に寝技をかけられて完全に破談になった。
A子は物凄く落ち込んでいて、奪子はOG一同からの信頼を失ったが鼻高々だった。
ところが数ヶ月後、A介が私と共通の友人に「何かがおかしい」と相談。
奪子はせっせと食事を作ってくれるが、美味しくないらしい。
いつもA子が作ってくれた食事を作ってもらったが美味しくない。
それをぽろっと漏らしてしまい、奪子と大喧嘩。
A子が用意していた朝食。
・パンは食パンではなく、食パンの形をしたデニッシュ。
・卵は実家で飼ってる、庭を走り回るチャボの卵。それを数日ごとに、早朝からバイクをかっ飛ばして取りに行っていたもの。
・ジャムは無添加で、使ってる砂糖もちょっと特殊なやつ。
・オレンジジュースは生絞り。手抜きした日は紙パックの濃縮してないストレート。
これと、コンビニの食パン焼いて、安い卵と1個100円のジャムもろもろと比べたら、あんまり美味しくないに決まってる。
しばらくして事実を知ったA介はA子に土下座して復縁をお願いしましたが、
「もっと凝った朝ごはん、作ってもらえる人を探してね」
「私、あれ以上のことはしてあげられないから」で撃沈。
A子は、後で自宅飲みした時、「どうせわかりにくい尽くし方しかできませんよ!」と自分にキレながら泣いていた。
A介に逃げられた奪子はA子の実家に乗り込んで、チャボにつつかれ犬に追い回されて泣いて逃げた。
A介はその後、同じ朝食を作ってくれる女性を探し、当然見つからずに鬱状態。
奪子から披露宴の招待メールが来たので、ゴミ箱に捨てると共にカキコ。
A子は結婚して幸せにやっている。
作っても手間かかるし。そりゃ美味いわ…
A介はでっかい魚逃がしたねぇ。自業自得だが。
◇修羅場◇part126
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