私の作ったしぐれ煮を箸でつまんでピラピラ振り「こういうのじゃ無いんだよなー」

元彼が多忙でなかなか会えず、3週間ぶりに私のアパートで夕ご飯を一緒に食べた日。

彼の食べたい物を作りたくて聞いたら、彼は連日忙しくて食生活が適当で接待の呑みもあって体ボロボロ、だから胃に優しいものが良いとの事だった。

でも彼はテーブルの上の料理を見るなり溜め息。
ネクタイを緩めながら立ったまま雑炊の土鍋の蓋をちょっと開けて戻して、椅子に座って肩肘をついて土鍋を私の方に押し退けた。

しぐれ煮を箸でつまんでピラピラ振り、箸をつけた肉をまた小鉢に戻して「こういうのじゃ無いんだよなー」。
「疲れてるわけだからさー。体力つけたいと思うでしょー？それで、これ？違くなーい？」

だから「そっかーごめんねー」と料理を下げて、もういいよー食うよーという彼にいいのいいのと言い続けて家から押し出した。そして「ごめんねー違かったねー」と言いながらドアを閉めた後にお別れのラインを送った。

そしたら兄も彼女と別れてた。
彼女とのデートで兄がプランを考えて行ったのに、行く所見る物食べる物全てに「今はこの気分じゃ無いんだけど」とケチを付けられたそうだ。

行きたいとこある？と聞いて「どこでも大丈夫」って言ったのは彼女だったのに。

「俺たちヤベェな。見る目ないなーw」と兄。
兄と私にはそれぞれ「機嫌直せよー(直しなよー)」のライン。
同感です。次の糧にしよう。先ず逃げ切りましょう。