そうして縁あって結婚したカップルもいまして、そのカップルが二次会場にうちの店を使ってくれたり、口コミで親族・知人に紹介してくれたりして、それなりに繁盛していました。
人柄などを知りたかったので、まず息子さんにお店に来てもらって、いろいろ話をしました。
息子さんはごく普通の地元の企業のサラリーマンでした。
それなりの人がすぐ見つかるだろうと思いました。
息子さんはお茶を出すなり、希望の女性について、こちらが何も聞いていないのに語り始めました。
年齢は二十五歳まで。
顔は平均以上はほしい。
健康で細身で、でも胸は大きくないといけない。
資格職か公務員、あるいは看護師として働いていること。
金のかかる趣味がなく、家事が得意で料理上手で世話焼きな性格であること。
ああ、そういうことねと一時間ほどで話を終えました。
とりあえず数人知人づてに紹介したものの合う前の段階で息子さんから断られ、その後は特に紹介もせず。
この息子さんみたいな人は女性にはたまにいました。
かっこいい三高でなければ嫌だとか、そんな条件を出してくるのです。
それは大体なんらかの理由でお見合いをしたくはないけれども、直接断ると親や親族にうるさく言われたりするので、そうやって遠回しに断る場合が多かったのです。
そうした場合、こちらは何人か口だけで紹介して、案の定向こうが断ったら、もう紹介できる人がいないからとお開きにしていた。
ところがその件もすっかり忘れ、跡を継ぐ人もいないし、店を畳もうかと考えていた頃、再びその息子さんから連絡がきました。
あれから紹介がないがどうなったかとの問い合わせでした。
思い込んでいた私も悪いのですが、驚いて、あなたの希望するような女性はとっくにお相手がいますよと伝えると、そこをなんとかするのがあなたの仕事でしょと言われましたが、そもそも私の仕事は料理と接客でして。
もう紹介はやめたんですよとお伝えして、とりあえず仲人業をやってる友人を紹介したのですが、そこでも結局こちらと似たような事態になったそうです。
以上伯母の話。まとめるの下手ですみません。
伯母に紹介を頼んできたほとんどの男性女性は婚約した場合、相応の相手とまとまっていたそうで、こんな人は初めてだっそうだ。
伯母さんすごい
そうやって結婚の仲立ちをする人は、きちんと人の機微を理解して立ち回らないとダメなんだなー
誰の顔にも泥を塗らないように、きっちり丸くおさめるって中々できない
そういうところが信頼されて、たびたび話を持ちかけられてたんだね
その男の人は、たぶん今も独身だろうな
・ 「どこに魅力を感じて私に申し込みしてくれたんですか?」ってお見合いの禁句トップ10に入るよね
・ 結婚相談所にもメシモクってっているの?
その神経がわからん!その63
https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1609878086/
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