当時遠距離で付き合ってた彼と電話中に
「将来のことは考えないようにしてる」
と言われた瞬間、それまでどんなに外野に何言われようと、
どんなに喧嘩しようとラブラブ()だったのにサッと冷めた。
趣味のサイトで出会った元彼は15歳上、実家暮らし、元彼実家の自営を手伝ってはいたもののほぼニート。
昔は大手で働いてて、周りと合わずに辞めて地元に戻ったと聞いた。
朝まで続くこともある長電話が通常のデート代わりで、会いに行くのは8割私、1割中間地点で旅行、1・2回だけきてくれた。私の方がお金持ってるんだろうなと思ったからそうしていた。
私の話を根気よく聞いてくれて、精神的に支えになっていたし、趣味も合うし教えてくれるし、最高の人だと思った。
それに向けて勉強してたし、私の同年代と「こうなりたい」というビジョンを話すことは普通のことだった。職業的な夢の話も「結婚したい」という話も色々あった。
要はみんな将来のビジョンを持つことは当たり前、って感覚だった。
20代前半なんぞ、希望しかねーしってやつなんだと、今になって思う。
あるとき、いつもの電話で元彼に、友達に聞くのとおなじような感じで
「将来どうなりたい?」ときいたら、
うーーん…と珍しく歯切れ悪くなった後に、冒頭の発言
「将来のことは考えないようにしてる」
と言われた。
そのとき、初めて元彼のことを
「この人は挫折したおじさんなんだ……」
とはっきり、くっきり認識した。
そうしたらもうダメだった。
目の前にシャッターが降りたような感覚がしたのを覚えてる。
今まで年の差を感じてなかったのに、
一気に「おじさん」と言う気がしてしまった。
別れ話のことはあんまり覚えてない。なにせ10年以上前の話。
私もやっと当時の元彼の年齢と同じになる。それなりに社会にもまれたので、この年齢でニートで、深夜まで15も下の異性と朝まで長電話する特異さがわかるようになった。
そしてこの年齢で15歳年下にばかり会いに来させていることの意味も認識した。
15歳離れてて年の差を感じないってことのヤバさもわかった。
最近になって顔本で見かけたときは「挫折したおじさん」ではなく「独身を謳歌するおじさん」くらいになってた。
そんなに嫌いになったと言うより感情が「無」になっただけなので幸せそうでなによりだと思う。
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婚活のプロフで「おじいちゃんとおばあちゃんになっても手を繋ぎたい」ってよく見るよな
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成婚退会したのにマリッジブルーで別れてしまった。本当自分のアホさに嫌になる
百年の恋も冷めた瞬間 Open 4年目
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