その彼女の希望で社内の連中には付き合ってることは内緒にしていた。
(いじられるのが分かってるから嫌だとか言ってた)
内緒にしてた為に、Aというちょっと厄介な女に気持ち悪いぐらいアプローチされて困った。
そもそもAという女は俺の好みとは外見的に正反対だし、仕事上でも何かと言い訳の多いやつでぶっちゃけ頭も悪かった。(名古屋で生まれ育って三重の県庁所在地を知らないぐらいに)
付き合う気はサラサラ無いし、同僚じゃなければ存在を消したいぐらいだが
さすがにそのまま言うのは理性がストップ掛けていたので適当な理由をつけて断り続けていたが、諦めてくれない。
いっそ付き合ってることをカミングアウトしたいと言っても彼女がNOと言って出来なかった。
ある日、資料を探しに書庫に行ったらAが入ってきて、又しつこくアプローチしてきてその日は色々予定通りにいかないことが重なってイライラしてたのもあってAが鬱陶しくし仕方なくて、
「付き合ってもいいけど、俺は付き合うイコール結婚と考えるタイプだから。
俺と付き合うからには家事は一切妻にやってほしいけど専業主婦とか無理。
専業やるなら俺長男だから結婚したら親と同居で両親の介護が出来ない女も無理。
あ、祖母もいるから3人分の介護かな。
そういうのやってくれるんでしょ?なら付き合うよ」って言ってやった。
本当は俺三男だし、祖母もいないし、一人暮らしだから家事も一通り出来る。
つまり全て断る為の方便だった。
案の定Aは「そ・・・それは大変ね・・・ごめん、私には無理かも・・・」と言って去って行き
以来スルーされるようになったので、もっと早くこの手を使えば良かったと思ってた。
そしたら翌日彼女に振られた。
それをまるっと信じてしまった。いや違う、あれは断る為の方便で・・・といくら言ってもダメで
実際俺、三男だし、うちの親は趣味に走り回って子供の世話になるなんて勘弁って人だし
老後のことはちゃんと考えて蓄えているようだしっていくら言ってもダメで
安易に嘘を並べてAを遠ざけたことがこんなことになるなんてと心の修羅場だった。
しかし、徐々にこれだけ言っても俺のことは信じず、Aみたいな女の言うことをスルッと信じるのかと思ったらそもそもおまえが交際を内緒にしたがったのが原因じゃねーかとムカついて説得はやめた。
その後、しばらく女に対して不信感で一杯だったが、今の嫁と知り合い結婚。
結婚して5年ぐらい経った頃だったか、社内キャンプに嫁と息子を連れて参加したことがある。
Aは既に退職していたが、元カノはお局となって残っていて
ふと気が付くと嫁となんか話してたのでヒヤヒヤしたが、何を話していたのか聞いてみたら
親と同居しないの?とか仕事してるの?とか旦那さん家事やってくれてる?とか色々根掘り葉掘り聞かれたらしい。
だからあれは方便だって言ったのに、いまだに言ってんのかとウンザリした。
嫁は今、育児中心だから専業やってる。
家事も育児も俺に出来ることはやる。
別に信念とかあるわけじゃないが、ごく自然にそうなっただけ。
今にすれば、AはGJだったのかなぁと思えてきた。
Aは…GJまですることは無いと思うけどw
そうかw
いや、Aには今でもムカついてるけど
結局元カノに振られたおかげで嫁と結婚できたようなもんだしw
まあ、結果的にはAがいい仕事したのは否定できないなwww天然バカ怖いww
今までにあった修羅場を語れ【その13】
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