施設育ちで仲が良かった私と友人だったが、2人ともほぼ願った通りの人生になった

私は「誰にも頼らず生きていけるようになる！」と子供の頃から決めていた。
結婚願望はゼロで、とにかくお金を稼げる人間になろう、一人で生きていくにはお金だ、と思ってた。

Ｋは逆に結婚願望が強く「絶対にうちの親みたいな生活はしない。頼れる男性を見つけて幸福になる！」と決めてた。

現在、私もＫも四十代で、ほぼ願った通りの人生になった。
私は食いっぱぐれない職業に就き、贅沢を知らないから一見ちょっと貧乏くさい、でも貯金が溜まる一方の生活をしてる。

Ｋは優しい旦那と出会い二児持ち専業主婦。
Ｋも贅沢を知らないから自分は質素に、子供にはそれなりにお金をかけて暮らしている。

会う頻度は二～三カ月に一度くらいに減ったけど、今もそれなりに仲がいい。

それはいいんだけど、共通の知人（この子も毒親持ち）が、Ｋの生き方を「寄生虫、男に依存してる」とけなし、
私にやたらと「自堕落なＫと付きあっていても何もいいことない。付き合いを切れ。あなたの価値観まで堕ちてしまう」と迫るのが鬱陶しい。

確かに私とＫの生き方は一見真逆だけど、お互い子供の頃からの目標をかなえたという意味で同志みたいなもの。

ＫにはＫの幸福があり、私には私の幸福がある。
同じ型の幸福でなければ友人を続けられないなんて理屈はない。そう言って共通の知人の方と疎遠にしたが、まだうるさく言ってくる。

たぶん私の金目当てだろうなーって思うし、そう思ってしまう自分が心が汚いみたいで二重に嫌な気分になる。