当時、わたし30代目前でした。
ある日帰宅すると、わたしの友人夫婦という人が待っていると母が言いました。
誰だっけ?と思ったら、知らない人でした。自称友人は奥さんの方でした。
聞いてみると確かに同級生らしいことを言います。
何年何組とか合ってるので、とりあえず母が話だけ聞いてみましょうと、いらん助け船を出すし、俺はもう知らんと父は風呂に行ってしまったので、じゃあここで聞きます、あ、そのままで結構ですのでと土下座夫婦に言いました。
正座した夫婦の用件は、借金の申し込みでした。
旦那さんは調理人で、独立して店を持ちたいので出資者の1人になってほしいそうです。
即、断りました。
「銀行とかで借りたらどうですか?」
「銀行は…ちょっと」
「何がちょっとですか」
「その、あんまり貸してもらえなくて。だからあなたにお願いしようと」
「銀行さんはなぜ必要なだけ貸してくれないのですか?」
「それはわかりませんが、それ以上は無理だと」
「わたしも無理です」
ここで自称友人の奥さん、
「まだ独身でしょう? 将来の投資と思って!」
「や、大病して手術二回もしてるしまだ通院してるから貯金0です。1人で暮らしていけないので実家にいるのですが、わたしの友人ならみんな知ってますよ。」
ここで奥さんを振り向く旦那さん。
奥さんは言います。
「え、だったら障害者? 年金もらってない?」
「ないですが」
うげっという顔の奥さんは舌打ちして立ち上がりました。
「つかえねー」
と小さな声が聞こえましたが、
苦い顔で夫婦は帰っていきました。
「どなただったの?」
と母はのんきに聞いてきましたが、
やはり思い出せませんでした。
実はわたしは記憶力が子供のころから大変怪しく、家族とすりあわせると必ず齟齬が生じます。
特に障害はないようなのですが、よく落第しなかったものだと思います。
一番抜けてるのは母で次が父だと思うよ。
悪意に対して無防備な人間には正直同情出来ない。
詐欺にしては、下調べが適当(お金が無い事も知らない)だし、
その気にならない親子のとこに出向くのも変だね
なんだったんだろ
今までにあった修羅場を語れ
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1394670689/
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