少し長いです
当時、自分(女)は一人暮らしでぶらぶらフリーターをしてバイトもコロコロ変えていた
部屋の更新で引っ越す事にしたものの、定職についてないフリーターというのがひっかかって中々良い部屋が見つからず苦戦していたら場所や家賃はいい場所だが大家さんの敷地内に立っていて大家さんが口うるさいおばちゃんで入居者があまり居ないという部屋を紹介してもらった
自分の田舎は田舎特有の干渉も激しく陰湿なところだったのでそれには慣れていたし大家のおばちゃんが「フリーターでも水商売じゃなくて家賃を納めてくれたらいいよ」と言ってくれたのでそこに住む事にした
引越した部屋の近くに当時仲の良かった友人(この子も女)Mが住んでいてお互いお酒が好きで近所だったので二人でよく飲みに行き、近所にボロくて年輩のお客さんばかりだけど安くて美味しい居酒屋を見つけ通うようになった
はじめは若い女がなんでこんな店に??と周りは訝しんだらしいけれど徐々に馴染み知り合いも増えその中でも常連のAさんという80歳過ぎのおじいちゃんと仲良くなった
『連れ合いにも先立たれ一人でつまらないから』と毎晩飲みに来ていてちょくちょく話すようになった
自分はおじいちゃん子だったので、Aさんと飲むのは楽しかったし、Mもよく奢ってくれるAさんをありがたがってしょっちゅう一緒に飲むようになった
ある時Aさんの誕生日が近い事を知ってよく奢ってもらってるお礼に、と違う少し高い居酒屋に誘って誕生日会を開いたらAさんは本当に喜んでくれて
後日いつもの店で会った時に『こないだのお礼に好きなのをあげるね、若い子はこういうの好きだろう?』と汚い巾着から指輪をざらざら出した
縁日のテキ屋にあるようなおもちゃのような指輪で、結構汚れていたけど『孫におもちゃをくれる感覚かな?』と思い友人といくつか貰って帰った
次からその居酒屋に行くとみんなよそよそしい、というよりトゲトゲしていた
帰り道にMと二人で何かしたっけ?と話しながら帰った
その数日後、部屋に居ると扉をガンガン叩かれて
『出てこい売女!部屋から出てこい!』と叫ばれた
大家さんだった
とりあえず出て話を聞こうとするも興奮状態
『売女!』『恥知らずめ!』『部屋から出て行け!』『汚い女だ!』
と大声で罵られ『さっさと荷物まとめなさいよ!』とその日は帰ったけれど
翌日からも同じように家に来て叫ばれてどうしていいかわからなくて修羅場だった
なんのこっちゃ??と思ったら実はAさんはその辺では有名な地主さん
居酒屋でしか会ってないしいつもボロボロの服だし、地元民でも無いからまったく知らなかった
で、なんとおもちゃのような指輪と思っていたのがとてもお高い指輪でものの価値も知らなかったし石が大きすぎてまさか本物とは思わず、知らずのうちにそんなに高いものをいくつも貰っていた!というのが自分の中で修羅場
知らなかったと事情を説明し、なんとか分かって貰えて大家さんと常連のおじさんと指輪を返し行く事になった
Mにも電話し、返したほうがいいよと伝えたらなんだか微妙な返事
Mは一時期質屋の受付でバイトをしていて、色々指輪を見ていたので高いものと知って貰って帰っていた
そしてそれをもう質屋に売っちゃった、◯◯万円になったと値段を聞いて卒倒
売った事を知った居酒屋常連の方々は激怒してMを叱責して居酒屋は阿鼻叫喚地獄
質屋に入れたお金はすでに使っており返せないと分かるとMが住んでる部屋に居られないように嫌がらせまではじめる人が出てきてMは引っ越した
自分も指輪は返したものの大家さんの干渉が度を超え出して、居酒屋にも近所にもいずらくなったのでどうしようもなくなって部屋を引きはらい友人宅に身を寄せた
書いてみると大した事じゃないかも、しれないけれど
大家さんに罵られたのと数日でも高価な高価な指輪が部屋にあり、それを軽い気持ちで貰っていたのがすごく修羅場だった
それからしばらくはプレゼントに敏感になったよ…
強奪したんでも騙したんでもないのにさ。
爺さんは孫みたいな年の女の子達に親切にされてうれしかったから渡したんだろう。
爺さんにとっちゃ指輪の一つ二つの価値があったんだろう。
年くってたら、それくらいわかってるくせに。
本音は「新参者のくせにずるい!オレorアタシだってもらいたい!」だろうな。
みっともなさすぎる。
おじいちゃん…近所の人に何言ったんだろう?
Aさん(おじいちゃん)が何か言ったわけではなく
指輪をもらった時にお店に居た方から話が広がり
『あいつらはそれを目当てにしていた』と言い出す人がいて
Aさんに話が伝わらないようにして自分と友人に攻撃がきたようです
Aさんに指輪をお返ししたら『そんな気持ちではなかった』と謝られました
周りの人が勝手に暴走したみたいです
引っ越す時にふたたびAさんに謝られました
秘密で行っ
たんだったら、せめてお礼の指輪も人目に付かぬ場所でそっと渡してくれて、みなを刺激しなければよかったね
マスターも内心面白くなくて、その結果全員が暴走した気がするよ
そこまで気をつかわんといかんもんなのか?
たまには別の店行ったっていいだろうに。
だけど、それを隠さないとへそ曲げる奴らが湧いて来るのさ
わたし自身何回か不快な目に合ったからなあ
次回からは、用心しな
年齢のせいにするわけじゃないですが
その当時は『年輩の方の誕生日会=少し良いお店』と思っていたので
その店を使わなかったのが反感を買ったのかもしれないですね
Aさんも内容は言わず『こないだのお礼だ!』という感じで
多分ですが『こないだって何?』と誰かに聞かれ
お店の常連→ご近所→大家さんと話が伝わったのかなと…
今なら指輪のあの宝石の価値も分かりますが
当時は見た事も無いから本当に無知で、
おもちゃでも嬉しいなーと◯◯万の指輪を気軽に貰っていたという…恐ろしい話です
結構幼稚なひとが多いの
この件は、普通は見ぬふりして終わるべきものなのに、
これほどの大事にしてしまったのは、彼らが幼稚な証拠なんです
なので、そのていどの精神構造の人間かもしれないと警戒心持って、
巻き込まれないように生きていこうよ!というつもりで書きました
今までにあった修羅場を語れ【その10】
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1430454126/
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