同僚に彼氏をとられて落ち込む私に「脱毛に行こう！」と言ってくれたB子

新卒で入社した会社で同じ部署のA子、B子と仲良くなった。
入社して3年ほどした頃、私に同じ社内に彼氏ができた。
するとA子が「私も彼氏ほしい。彼氏さんの友達紹介して」ともちかけてきて何度か合コンをした。

私だけが知らなかったみたいで、彼とA子がホテルから出てくるのを目撃されていて噂になっていた。

彼とA子を呼んで話し合いをしたら
「私ちゃんが羨ましかった。彼女の友達でもいいから親しくなりたかったの」
「私ちゃんに悪いと思ったけど、待ち伏せして悩みを聞いてもらう口実で食事を何度かしてたらもう気持ちが抑えきれなくなって一度でいいから彼女にしてください！って今夜だけでいいからっておねがいじだんでずぅ～」

他のお客さんもいるファミレスで号泣された。
「彼は悪くないの！私（A子）が悪いの！」
「好きって気持ちを隠せなかったのおおお！」
って、ずっとA子の酔いしれ言い訳で時が流れ、

彼はうなだれてるかと思ったら
「A子ちゃんだけが悪い訳じゃない。俺が卑怯なんだ…」

お前も酔いしれかよ。ってばかばかしくなって
「二人、お似合いじゃん。じゃあね」ってさっさと席を立ったんだけど、どっちも私を引き止めず外に出て窓際席にいる奴らをチラっと見たら、並んですわって彼がA子の肩を抱いてて、もう最高に惨めだった。

「私、彼さんとは付き合わないわ。私が悪いんだもん。ごめんなさい。上手くいってた二人なのに…邪魔しちゃ…って　しくしく」

また酔いしれタイムですか？
昨日のファミレスだけじゃ足りませんか？勘弁してよ。

私「いい加減にしてくれる？就業時間になっているんだけど？」
A子「彼は私ちゃんを傷つけたから、これからは守るんだって。グスっ　私はもういいから…」
私「あのさぁ…」
B子「あ～　私さん。ちょっとコレ見てもらっていいですか？」

職場の視線を釘付けにしてたからか、見かねたB子が助け舟出してくれました。
その日の昼休みはお弁当持たされていたけどB子が外に連れ出してくれてA子の襲来から逃れました。

A子も仕事中は控えることにしたからか、それからしばらくは来なくなった。
彼氏は独身寮扱いのアパート住みなんだけど、その隣がわたし達と同期の男性社員で、私はもういいと言ったくせに彼の部屋に出入りしていると情報をくれた。

私は気持ちの整理が上手くつかなくて、悔しいとか惨めとか憎いとかマイナス思考ばかりでイライラしていた。

そんな時B子が突然「脱毛に行こう！脱毛は施術する時ちょっと伸ばしておかないといけないんだよ。だから彼氏がいない時じゃないと！」

「今、磨いておけば次の出会いがあった時に焦らないで済むよ！初回はお得だよ！」そんな事言い出して二人でエステに行くことになった。

彼と旅行に行こうと貯めておいたお金もあったので、定期的にエステに脱毛に行くようになった。
エステシャンのお姉さんは施術中に面白い話してくれたり、ぐち聞いてくれたりすごく癒された。
自分の事を全く知らない人にうんうんと話を聞いてもらえるだけで、すごく立ち直れた。

かなり私が立ち直った頃、また会社でA子に絡まれた。
A子「彼氏さんと別れたわ。私たち二人で寄り添って行こうとおもったけど二人の間にはあなたがいつもいるのよぉぉ　しくしく」
A子「彼氏さん、待ってるわ。あなたが部屋に来るの待ってるわ。戻ってよ。もどってよおおお　」

これを始業早々やられた。
これみよがしに髪をボサボサ、泣きはらした目で。

私「仕事の邪魔なんですけど。勝手に二人でやっててください。じゃまなんで自分の席に帰ってくれる？」と突き放したら午前中ずっと机に突っ伏してて上司に注意され、午後半休にして帰っていった。

ここまで恋愛脳だとすごいな。理解できないけど。とB子が笑ってた。
その後、A子はケロリと何事もなかったように仕事に来ていたけど
転勤してきたイケメン上司に同じような手口でまとわりついて不倫になり大騒動の後に退社。
彼氏も部署替え＆地方転勤（もともとその地方の人）で去っていきました。

あれから10年ほど経つけど、あの時脱毛したおかげで楽です。