中学生のとき、美人で強気な幼馴染に、ブサイクで気弱な私はいつも嫌味を言われていた。
時には、じゃれるような感じを装ってぶたれることもあった。
例えば、
友人「○○ちゃんと私ちゃん、いつも一緒だよね。幼馴染なんて羨ましいなー」
幼馴染「まあ本当はもっと可愛い子が良かったんだけどなーwwwwwwあれと一緒にいると私まで頭のおかしな奴に思われるっていうかwwwww」
これを全部私のいる教室で言う。
むしろ、幼馴染の周りには常にキラキラ系の取り巻きが数名侍っていた。
本当に我慢ならなかった。
私が一体何をしたというんだ。
なぜ私がこんなにも傷つけられなくてはいけないのか。
答えは自分でも分かっていた。
私が「陰気なおブス」だったからなのである。
そして、これがいじめられっ子の私と多少悪口を言っても許される幼馴染の決定的な差だったのだ。
私は、美形で自信家の幼馴染には格好の引き立て役兼サンドバッグだったのだろう。
そして私は中三の秋、ある決心をする。
彼女よりも美しくなって、彼女を見返そうとしたのだ。
まずはニキビだらけの顔の改善。
皮膚科に行った上でさらにニキビ用化粧水を塗りたくり、10時には就寝を徹底。
次に腫れぼったい一重まぶた。
母が生まれつきぱっちり二重だったおかげか、こちらは軽いマッサージで簡単に何とかなった。
ついでに眼鏡からコンタクトにした。
そして髪型。まず自分の輪郭とそれに似合う髪型を分析し、「勉強の邪魔だから」とひっつめにしていた髪を切った。
コンプレックスである輪郭を隠すことができ、さらに校則の厳しい学校でもおしゃれに出来るボブヘアーにしてもらった。
高校生の先輩が「一目惚れした!」と私に告白してきてくれたのは、しばらく経ってから。
せっかくだけど、断った。正直死ぬ位嬉しかったけど。
やっと努力が実った!私でも、可愛くなれたんだ!って感じで。
あまりの嬉しさに終始ニヤニヤしてたと思う。
幼馴染は「え、え?・・・ま、まあ○○にコクるなんて物好きじゃない?w」なんて言ってた。
動揺した様子が面白くて、その後告白される度に幼馴染に報告してた。
でも、まだこんなものじゃ満足出来なかった。
高一の夏、幼馴染の彼氏を落とした。
で、振った。
詳細は省くけど、幼馴染にすごい怒られたw
好きな人が出来たから別れてくれ、といわれたらしい。
「あんたがブスのくせに私の○○を※△□?ふじこふじこふじこ!!!!」って、泣き叫びながら家まで乗り込んできたね。
「あんたがずーっとバカにしてきた不細工に彼氏を奪われる気分はどう?まあこんな『 ブス』がちょっと誘っただけで浮気する彼氏なんだから、あんたとなんて遊びだったんだろうねwww」って鼻で笑ってやった。
耳まで真っ赤にして鼻水垂れ流して、走って逃げて行ったよw
それ以来、もちろんその子とは連絡を取ってない。
偶然あったら手を振るだけ。
ちなみに、調子をぶっこいていた私ではあるが、
この後大学受験を機にまたおブス帰りすることになる。
とりあえず、ニキビは十分な睡眠で割となんとかなるというお話でした。
復讐とまではいかないちょっとしたいたずらや仕返しを語れ 3
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