当然ながらこちらから破談にしたのでキャンセル料はこちらが持ったし
結納は倍返し、慰謝料もわずかだが支払った。
弁護士さんは戦えばイーブンにできるかもと言ってくれたがもう面倒臭かった。
きっかけは本当にくだらない小さなことだった。
入場曲からケーキカットから何から何までBGMを指定してきた。
「てんとう虫のサンバ」で入場、
「エンドレス・ラブ」でキャンドルサービス、
「秋桜」で両親へのお手紙、「愛と青春の旅立ち」で退場 etc.
それがもう嫌で嫌で。
特に「てんとう虫のサンバ」って古すぎるし可愛らしすぎる。
でも彼はその歌に合わせて、ふんわりした可愛いドレスを着てほしいっていうんだ。
そんなこと言っても最初の入場は和装なんだけど。
お色直しそのものだって5回もやるって言いだして、3回にしてもらうのに説得大変だった。
第一私は可愛らしいキャラじゃない。背も高いしふわふわ広がるようなドレスを着たら身長にあまり差がない隣の彼は貧相に見えるだろうし。
ケーキだって芸能人でもないのに2mもあるようなのを希望してもうね。
それ以前からロマンチストな人だとは分かってたけど、
まさかこんな夢を描いていたとは思ってもみなかった。
披露宴に関してことごとく意見がぶつかり、それだけでもキツイのに費用はお互い衣装代等はそれぞれが負担して、それ以外はトータル額をそれぞれの招待者の割合で負担するって約束だったから
自分で負担する衣装ぐらい自分が着たいものを着させてくれって言ったらじゃあ衣装代も俺が持つから俺が選ぶとか言い出して。
私はこの人の着せ替え人形か?と思ったらもうダメだった。
この段階にきて彼への気持ちが嘘みたいにスッと冷めて
それどころか気持ち悪くなった。
先方の両親は当然ながら憤慨したが(彼母にビンタも食らったw)
幸い私の両親は「冷めたもんはしゃーない」ってスタンスで寄り添ってくれた。
その後彼は「綿の国星」のチビ猫みたいな雰囲気のふわふわした可愛い女の子と結婚したし私もガテン系の頼り甲斐のある男性と結婚した。
あの時の私の決心のおかげでお互い幸せになれたんだから感謝してほしいぐらいだw
身長差の少ないカップルだと、和装の女性は髷の鬘着けるのと、足下は見えるから隠しようがなくて草履も真っ平らのが履けないし、男の方を底上げしてシークレット足袋&草履履かせるんだよな
しかし入場にてんとう虫のサンバ、センスが乙女チックかつ70年代で昭和のコントみたいだ
結果オーライでよかったよかった
百年の恋も冷めた瞬間 Open 6年目
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