彼氏と歩いていたらバイト先の常連高校生(見た目DQN)に声掛けられた。彼氏はスタスタ行ってしまう

その店には見た目がＤＱＮな高校生の常連が沢山いたんだけど
みんな話してみたら悪い子でもなく、ちょっと学校サボったりするけど
大それた悪事を働くわけでもない普通の子達
仕事が暇で彼らがカラオケに飽きた頃なんかにはよく世間話とかしてた

とりあえず高校生君達と「今日休み？」「あれ彼氏？」 
「うん、なんか急いでるみたいだから行くね、またねー」 
なんて二言三言話して彼氏に追い付いたら「大丈夫だった？」と聞かれた 

何が？と思ったけど「あの子達カラオケ屋のお客さんだよ」と言うと 
彼は私が不良に絡まれてると思ったらしい 

「不良に絡まれてる彼女を置いて行くの？」と聞くと「男が入ると余計拗れるから」とか 
「奴らがすぐに離れて行かないようなら警察呼んだ」とかグダグダ 
それから聞いてもいないのに中学生の頃高校生にカツアゲされた話とかを始めた 

そこで冷めかけたけど、まあ高校生君達が不良に見えるのは確かだし 
知り合いでもない人の反応なんてそんなもんかも、本当に不良なら 
警察呼ぶとかの対処も間違ってないかもしれないし……と自分を納得させた

それでも何となくモヤモヤしてたので、後日その高校生君達がカラオケに来て「こないだ会ったね」みたいな話になった時に彼氏が君達を不良と間違えたという話をしてみた 

彼らの意見は「不良に絡まれた彼女を置いて行くとかありえない」 
「つか俺らそんな悪いことしないし」 
「彼女を行かせて彼女に警察呼んでもらってもいいじゃん」というものだった 

最後の意見が目から鱗だった 
「つかあいつ見るからにモヤシっぽくね？」という一言で彼に対する愛情が消えた 

確かに彼はモヤシっぽい 
モヤシなのはいいけどちょっとした勇気と度胸くらい持ってて欲しかった 

その後私はカラオケ屋をやめて別の会社に正社員として就職したんだけど 
先日たまたま元常連の高校生君達の一人が取り引き先の営業として来たので思い出した話 

見た目不良だった彼らも誰も道を踏み外すことなく今はそれぞれちゃんと社会人として頑張っているようです

つか女捨ててくモヤシとか要らないだろ 
せめて謝れよ