登場人物
私A:大学時代の友達と作った小さな会社を寿退社。26歳
彼M:婚約者。大学も会社も別。束縛好き29歳
先輩K男(男性):私が勤めてた会社の社長兼同僚。大学からの付き合い。28歳。
後輩S子(女性):同じ会社の後輩。同じく大学からの付き合い。 私が辞めるにあたって全仕事を引き継いだ。24歳。
今は辞めた身とは言え、会社は設立から一緒に頑張ってきた小さな所だし、頼んできた先輩もお世話になった方。断りきれずに9時から某所の集合に了解してしまったのです。
彼Mは嫉妬深くて、仕事だろうと男性と2人でいる事を好まない人で先輩Kと出かけた事を後から知られて問題になるのも嫌で事前に説明メールを2度ほど送ったのですがレスはありませんでした。
司会する上で事前に確認しなきゃいけないノウハウを私か後輩Sしか分からないので臨時で私を呼んだそうです。
先輩Kとその場でざくっと打ち合わせした後に、新郎新婦と対面して打ち合わせ。それ自体は滞りなくお仕事は終了。
お客様とも別れて先輩Kと2人で駅まで歩く途中。
通りに面したホテルから出て来た1組のカップルが、
今日の仕事サボった後輩Sと・・・・・・・・・・・・・彼Mでしたorz
最初に声を上げたのは先輩Kでした。
K「S子?」
その言葉に振り返った後輩Sと彼M。
後輩Sは先輩Kを、彼氏は私を見て目を見開きました。
しばし時間が過ぎた後、先輩Kが最初に声を上げました。
先「S子、こっち」
S「あ・・・え・・・」
M「は?」
K「話がある。分かってんだろ。こっち。公園あるから。そこ行くぞ」
多少強引に、後輩Sの腕を取って目と鼻の先にある無人の公園に引きずっていくK先輩。ホテルの前で口論出来ないので、私達もそこに移動して、仕切り直す事に。
先輩Kの前に、何故か彼Mが立ち塞がりました。
彼「てゆーか、お前が何?」
K・私「・・・え?」
先輩Kと私の彼Mはこれが初対面。
当然、お互いの事なんか知りません。
彼「お前、何なの?朝から人の女に何してんの?」
明らかに先輩Kを敵視してる彼M。
彼MをS子の恋人だと勘違いした先輩Kが説明をしようとするのを遮って
彼「何が違うんだよ!(先輩Kに向かって)お前ただの上司じゃねーだろ!」
先輩Kに怒鳴りつけた後、彼Mは私の方を睨み付けました。
当の私は、その時はまだ頭の中が全く整理できてない状態。
何から言えば良いのか、何から聞けば良いのか
彼「A・・・この男は何? なんでこんな朝早くに一緒にいんの?」
私「え・・・え・・・と?」
彼「浮気かよ!浮気してたのかよ!」
K「は?A? アンタS子の彼氏じゃないの?Aの彼氏なの?」
S「え? Mさん彼女いたの!?」
私「ごめん、一体何なの?どういう事なの?」
彼「俺が聞きたいよ!」
私「M勘違いしてない?私と先輩は違うよ?メール見てないの?」
彼「はぁ!? コレの何が違うんだよ!!」
バグッ!
今度は目の前が真っ暗になりました。
この人、私の顔面に通勤カバン(重くて大きい)投げやがった!
私この時点で戦闘不能。戦線離脱。
読み返したら読みにくいですね。行数減らします。
*******
K「おい!女に向かって何してんだよ!」
彼「お前の女じゃねーよ!」
そういう問題じゃねーよ。
一番最初に状況が読めたのは、
多分先輩Kさんでした。
K「アンタAの彼氏? て事は婚約者だよね? なんでココにいるの?」
彼「は?お前らと同じだよ。お互い様だろ」
K「イヤ同じの筈ないしww つかS子、この事知ってたの?」
S「知りません!昨日会った時、彼女いなくて淋しいって・・・」
彼「余計な事言うなよ!関係ないだろ!俺はお前らの事聞いてんだよ。浮気してたんだろ?」
K「だからしてないって。そう言うそっちは何してた?ホテルから出てくる所見たんだけど」
彼「お前らと一緒だよ。」
K「だから有り得ない。俺とAがホテルから出てくる所見た訳?」
彼「見てなくても分かるだろ。普通」
何が普通なんだか・・・話は完全に平行線でした。
K先輩が方向性を変えました。
K「分かった。とりあえず、そちらと俺らがしていた事が同じ事だと言うんだな?」
彼「違うって言うのかよ。信じられると思うのか?」
K「いや信じなくて良い。で、俺らが何したと思ってるの?」
彼「は?」
K「だから、もしもアンタらと同じ事を俺と
Aがしてたと仮定して、アンタは俺とAが何したと思ってんの?」
彼「それは・・・だから・・・」
K「言えば?ハッキリと。もしもアンタらと俺らが同じ事してたんならどーせお互い様で同罪っしょ?罪悪感感じる事ないんじゃない?」
彼「・・・・」
この当りは詳しく覚えてないのですが、なんだか色々とK先輩がねちっこく言ってたのは記憶してます。そして、後に。
彼「あぁ悪かったよ!Sと寝たよ!やったよ!これで良いんだろ!俺が認めればお前らも認めるんだろ!」
K「認めるわけないだろ。『もしも同じ事してたら』って仮定の話だろうが。」
彼、ポカーン
K「S子。本当?今言った事」
S「・・・ごめんなさい。」
K「S子が謝る事じゃない。本当かどうか聞いてるん」
S「本当です」
彼「・・・お前、何言ってるの?」
K「だから。浮気したのはお前だけ。一緒にすんな」(K先輩。既婚者で、仲間内では有名な愛妻・愛娘家です)
彼「・・・・・は?」
彼の完全に腑抜け状態な声を無視して、K先輩が私の方へ。
K「A、聞いた? 言質取った。どうする?」
事情を理解した先輩Kは、私の為にハッキリさせようと思ってくれてたのです。途中でその意図を理解した私は、あえて黙って見守ってました。(イヤ半分くらいは鼻が痛くて黙ってたんですがww)
彼「・・・何なの?どういう事なの?」
私「うるさい鞄投げるなメールでも読んでろバカ」
涙は見せてはいないけど、既にかなり泣きそうなSちゃん。
私「私とKさんが、この時間になんでココにいるのか分かってるよね?」
S「はい」
私「じゃあ、何で怒られるのか、ちゃんと分かってるよね」
S「・・・ごめんなさい」
彼「何言ってるの?A」
私「黙れ部外者」
私「(Sに向かって)・・・営業がお客様との約束忘れるって、一番ダメだよね?」
S「・・・はい」
彼「営業?何?」
私「だから黙ってろバカ」
K「担当変わったのか?ってお客様心配してたぞ」
S「・・・はい」
彼「A・・・これって・・・俺・・」
私「メール読んでろって言ってんでしょバカ」
彼は朝に私が送った一連の説明メール2通(全部の詳しい説明と打合せの場所、一緒に行く人に妻子があって心配ない事)をその時初めて読んだようでした。
彼「A!待って。違うから。頼むから待って」
私「うるさいって言ってんでしょバカ」
彼「違うんだ。俺、昨日凄く酔ってて」
私「知るかバカ」
彼「本当に。聞いてくれよ。俺、凄く酔ってて。昨日の事全然覚えてなくて。起きたら横にこの人が寝てたって言うか・・・」
S「え!ちが!そんな!」
彼「黙ってろよS!お前が俺の事酔い潰したんだろ!」
いやアンタ酒で潰れるような人間じゃないし。
K「おい!」
S「ひど・・・私・・・」
彼「俺は悪くない、A。俺はむしろ被害者って言うか・・・」
私、渾身の力を込めてグーパンチ。彼の胸の中心に当たり、思わずよろける彼。(骨に当たったみたいで、私もかなり痛かった)
つーかS子は絶対知ってたと思うが
>>301
いや、Sちゃんは本気で知らないようでした。
ちょいと惚れやすく恋多き子ですが、いい加減な子ではないので。
******
私「人の後輩侮辱すんなバカ」
彼「おま・・・殴っ」
私「例え一千万歩譲ってアンタが被害者だとしても、
自分棚に上げて女に鞄投げるような男は最悪だバカ。」
彼「・・・」
私「Sちゃん、Kさん。とりあえず事務所帰ろう」
S「あ、あの・・・」
K「だな。帰ろう。な、S」
S「・・・・・はい」
彼「ちょ!待っ!」
なおも食い下がろうとした彼がしつこかったので、Kさんが彼の鞄(私に投げたまま落ちてた)を拾って、公園の奥に全力で放り投げ、「何すんだよ!」と言いつつ、彼が鞄を取りに行った隙に私達はダッシュで逃亡。
タクシーを捕まえ、私は携帯の電源を切り、彼を完全シャットアウトしました。
それなりにもらえただろうなwww
恋人が居なくて寂しいと言う言葉を信じて、「好きになりそうかも」と言う言葉を真に受けてホテルに行ったと。
仕事の事も覚えていて、わざわざ集合場所に近いホテルにしたのだけど朝になったら寝過ごしてしまったそうです。
どう考えても、彼は酔って正体不明になってなかったし、「好きだよ」と言う言葉を信じて、彼女は既にかなり好きになっていた様子。
泣きそうだったのは、私や仕事に対する罪悪感半分。失恋したショック半分な感じでした。(後輩Sとは長い付き合いなので、その辺りの性格は信用できます)
その後も色々揉めたりありましたが、なんとか無事婚約解消。
今は会社に戻って、「ふられーズ」として後輩Sと仲良く仕事して
新しい彼氏も出来て、毎日楽しく暮らしております。
なんて言うか、結婚前に知って良かったですよ、彼の本性。
鞄投げる人はダメだwwなんていうかダメだww
本当はもっと色々話していて、
これでも割愛したのですがかなり無意味に長くなりました。
説明下手なので、台詞が説明くさくなってるww
文章下手くそでゴメンナサイ。
聞いてくれて有難うございました。
では、これから夜勤に行ってきます~。
スゲー
なんか、彼氏と寝たとか以前に、仕事ほっぽってホテルって・・・
知り合ったばっかりの男に好きだよとか言われただけで
のこのこホテルまでついて行くとは
>ちょいと惚れやすく恋多き子ですが、いい加減な子ではないので
じゅう~ぶんいい加減だと思うが・・・
まあ、いっか。
なにはともあれ乙。
元々、288の中で彼氏への愛情<簡単に男と寝る後輩Sへの信頼、だったんだろうな。
そんな人と婚約してたのもすごいが、とりあえず乙でした。
>>311
あの場の雰囲気や空気でSちゃんの方が信じられるな。と。 顔面真っ青、目が真っ赤でずっと「彼女いたの・・・?なんで・・・?」とブルブル震えてましたから。
私は鞄投げられた事と、その後の先輩と彼氏のやり取りを見てて、その時点で完全に冷めてました。
仕事に関しては同意。事務所戻ってからマジ説教&丁度私が復帰したので御仕置きとして、例の仕事は私が担当、彼女はアシストに降格させました。今は真面目に頑張ってます。
288にもSにも幸あれ。
◇修羅場◇part40
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